学系の特長
身体情報処理の知識を基盤に、健康・スポーツ・医療分野で幅広く活躍

ヒトの身体から得られるさまざまな情報を、適切かつ効率的に扱うための知識と技能を身につけ、健康増進のためのスポーツ指導の分野や医療情報の管理・応用や医療機器の開発など、広く医療分野で活躍できる人を育てます。カリキュラムではプロジェクト型研究や実験など実践教育を中心に指導し、身体情報分野と医療情報分野の2分野での人間に関わる情報処理のエキスパートを育成します。
カリキュラムの特長
人間情報学系においては、ヒトの身体情報を扱う領域の研究を幅広くおこなっています。学系のカリキュラムは身体情報処理に関する知識・技能の習得を目指す科目をコアとし、さらに大きく以下の2つの分野に分かれて、資格取得など個人の希望に合わせて学ぶことができます。
- 身体情報分野
ヒトのパフォーマンス改善・向上を目指し、スポーツ科学、身体動作学および工学の専門知識を学び、研究しながら、スポーツ・運動経験のある人は、自身の競技力や身体能力改善を達成するための新しい方法の確立と実践、経験のない人も日常動作やスポーツ動作を分析し、より良い動作とは何かを考え、効率の良い動き方を見つけ出します。将来、スポーツ選手育成、家庭や企業などで健康維持・増進に貢献できる知識を持った人材を育成します。 - 医療情報分野
ヒトの身体から得られる情報はさまざまな活用の可能性があります。医療現場では、常に病気、怪我に対して、新しい治療法の確立が求められますが、そのために必要とされるのは電子カルテなどとして蓄えられた莫大な身体情報です。適切な医療機器が使用され、最適な薬剤が投与されるためには病気の患者だけではなく、健常な人々の身体から得られる情報も重要な意味を持ちます。工学的視点からの情報処理技術を基盤に、ヒトの身体についての専門知識を学び、医療および医療機器の向上に貢献できる人材を育成します。
おもな実験装置
人間情報学系では、下記のような実験装置を所有しています(代表的なもののみです)。装置を使用して身体データを取得し、これらを処理、さらに医学的立場からの考察を加えて実践的に学んでいきます。

非常に強い磁場により、体内組織を見ることができます。

近赤外光を利用して、大脳皮質における脳血流量(ヘモグロビン)を測定できます。

前出の光トポグラフィーと同じ原理で、測定データを無線でPCに送信するものです。

(左)超音波により、体内組織を画像化して見ることができます。
(右)体内に微弱電流を流して、身体の組成を推定します。

視線追跡装置のこと。写真では、ワープロ入力時の視点移動と入力速度および入力精度に関して実験しています。

通常より高い気圧下に身体を置き、溶解型酸素を体内に多く取り込めるようにします。疲労回復等への効果が期待されています。





メープルセンチュリーホール人間情報学実験室




