現代の社会において電気、電子、情報に関するシステムがマヒしてしまったら、私たちの生活は直ちに行き詰ってしまいます。あらゆる分野で利用されている電子情報技術は、今日の私たちの生活に欠かせない要素であり、急激な勢いで進歩し続けています。本学電子情報学系は、電気・電子・情報の学問分野を研究・学修する学系です。現代社会の基幹技術である電子情報技術の基礎から応用までを、4年間にわたって教育します。その結果、本学系で学修した学生の皆さんは、日々発展する新技術や刻々と移り変わる社会のニーズに柔軟に対応できる優れた技術者として、社会で幅広く活躍できるようになることでしょう。
電気・電子・情報の技術者として
電気・電子の学問を基礎にしてコンピュータが作られています。コンピュータの内部の仕組みやインターネット通信の仕組みが無ければ情報処理プログラムを作ることもできません。コンピュータを一例としても電気・電子・情報は相互に密接に関連する学問分野であることが分かると思います。ただ、4年間で電気・電子・情報を全て学べるだろうか?など不安もあるかと思います。そこで、本学系では「環境・エネルギー」、「コンピュータ・通信」、「インターネット・マルチメディア」、「ソフトウェア・IT」の4分野を軸に、学生の皆さんおよび社会のニーズに柔軟に対応し学修できる体制を整えています。
電子情報の技術の知識を活かし、電力分野、通信分野、コンピュータのハードウェアやソフトウェア、システム技術分野など、幅広い分野で活躍できるような教育・研究を進めます。さらに、電子情報技術に関わる資格取得にも積極的に取り組んでいます。現段階で知識があまりなくても勉強したいという意志のある方、大歓迎です。これからの社会に必要な電気・電子・情報の技術者という人材として巣立ってみませんか。
目標を実現する教育とサポート
発展著しい電子情報技術をしっかり身につけるために、1年次では、2年次以降の専門科目に必要な基礎知識を、少人数教育で重点的に学修します。そして、2年次では基礎的な専門科目を履修しながら自分の進みたい方向を考え、3年次の専門科目、4年時の卒業研究へと発展していきます。また、実験、実習、ゼミ、卒業研究というアクティブラーニング・PBL(Problem-based Learning)科目を通じて、社会で必要とされる能力、すなわち「自分で問題を発見し、周りと相談し、自分自身で問題を解決する能力」を身に付けてもらいます。
電子情報学系では、学生の皆さんのやる気を厚くサポートするのが基本姿勢です。学生をサポートするのは、教員、職員だけではありません。実験準備室には実験助手の方々、また演習時には先輩であるTA/SAも授業補助として受講生をサポートしています。
プロフィール

中村 嘉志 なかむら・よしゆき
- 1996年3月
- 電気通信大学 大学院情報システム学研究科 博士前期課程修了 修士(工学)
- 1997年3月
- 同 博士後期課程 退学(助手任用のため)
- 1997年4月~2002年3月
- 電気通信大学 大学院情報システム学研究科 助手
- 2002年4月〜2004年7月
- 産業技術総合研究所 サイバーアシスト研究センター 特別研究員
- 2004年7月〜2011年3月
- 産業技術総合研究所 情報技術研究部門 研究員等
- 2005年3月
- 学位取得 博士(工学)(電気通信大学)
- 2011年4月
- 国士舘大学 理工学部理工学科電子情報学系 准教授、教授(H30より)
- 情報処理学会
- 人工知能学会
- 電子情報通信学会
- 日本展示学会