災害に強い国士舘を構築。教職員・学生を養成。
東日本大震災を契機に若者の意識が変化し、「人のためになりたい」「困っている人を助けたい」と考える学生が増えてきていると感じています。国士舘は1917年の創立以来、「誠意・勤労・見識・気魄」の四徳目を教育理念に掲げ、国家の支柱となる人材を養成してまいりました。若者が求める「人を助ける強さと優しさ」を持つ人材は、まさに国士舘の養成すべき人間像と合致しています。
本学は7学部10研究科を設置する総合大学として、災害・救急医療、土木工学、都市工学、建築学、医用工学、経営学、法学、教育学、心理学、体育科学、野外活動に関する専門家を擁し、当研究所においてもこの豊富な人的資源をもって活動しています。これまでに行った地域との防災連携活動は、関係各方面から高い評価をいただいております。特に、多摩市と本学が連携した発災時の取り組みや世田谷区、消防署、警察、地域住民との合同防災訓練は、各報道機関で紹介されました。
今後は、これまでの取り組みを当研究所が中心となって全学生・教職員に広めていくとともに大学の持ちうる人材、医療機材などの資源を最大限に活用し、災害に強い防災拠点大学として整備を図ります。さらに、新たな研究領域の開拓と学問分野の確立に向けた研究を推し進めてまいります。
防災・救急救助総合研究所 所長 島崎修次