躍動する21世紀のアジア、この広い世界で活躍できる人材を育成することがこの学部の目的です。このアジアという拡張しながら複雑化する社会を的確に捉える為には、一つの領域で考えるだけでは事足りません。その為、領域を越えて物事をとらえる、脱領域という姿勢が重要です。また、この多様で複合的な社会では、他者を理解し異文化を理解するコミュニケーション力が求められます。そしてこのアジアは、遠くから眺めているだけでは、その本質を理解することはできません。その為、教室で基礎的な素養を身に付けた後は、現場に飛び込みます。
行き先はどこにしますか? 学びの場は広くアジア全地域です。最初の一歩は少し怖いかもしれません、勇気が必要かもしれません。長期留学する前に、まずは1ヶ月ほどの研修で現地の様子を見てみるのも良いでしょう。その後1年ほどゆっくりと現地で学ぶ。そこでは生きた文化が身につき、世界中から来る留学生の友達もできるでしょう。ポップミュージック響くステージに耳を傾けて音楽文化を理解する。そこに住む人びとの民族衣装を着て宗教について考える。大草原で遊牧民が暮らすテントで生活をする。世界遺産を観ながらアジアンヌードルを味わう。スパイスの香りを鼻腔に感じながら世界を相手にするIT企業でインターンをする。これでまた、みなさんが知る世界がさらに広がります。
こうして学びを続け、社会に出る時には、こんな力をアピールできるでしょう。言語によるコミュニケーション力、留学によって得た自律性や柔軟性、アジアの専門知識、学び続けたことによる忍耐力。この4年間でみなさんの付加価値をどんどん高め、将来の選択肢をたくさん増やしましょう。ご成長を楽しみにしています。良い学びの時間を。
プロフィール

中山 雅之 なかやま・まさゆき
社会での活動・所属学会等
- 日本ベンチャー学会
- 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会・監事
- NPO PARC Interpeoples’ Cooperation・理事
- 特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター・監事
- 町田市教育委員会学校運営委員