近年、知的財産に関連する事件が多発しています。たとえば、有力な特許に対して、発明者であった元社員がその発明の対価として数百億円から数億円という億単位の報奨金の支払いを求める訴訟が次から次へと発生しています。
また、家庭用プリンターのインクカートリッジリサイクル品の特許権侵害に関する訴訟、薬に関しては、「ラッパのマークの正露丸」と「ひょうたんマークの正露丸」事件、お菓子の立体商標「ひよこ」の登録商標に関する訴訟、偽ブランド商品の問題、外国では某社の自動車そっくりな形の「自動車の意匠権」に関する訴訟、「映像·音楽·プログラムの違法コピー」に対する訴訟等があります。これらは、それぞれ「特許権」「商標権」「意匠権」「著作権」等といった知的財産権をめぐる事件です。このような話題性のある特許権·実用新案権·意匠権·商標権·著作権等に関する国際的な仕事―知的財産の創造 ·保護·活用―をするのが知的財産人材といわれる人です。
現在、企業·大学·地方自治体では各々の知財戦略と知財教育に力を入れています。
本大学院研究科では、リーガルマインドを備えて、知的財産を扱う経営力と技術力を融合できる総合力のある人材の育成 に取り組んでおります。
プロフィール

研究科長
三浦 正広 みうら・まさひろ
- 1987年
~1989年 - 青山学院大学大学院 法学研究科 法学修士
- 1991年
~1994年 - 青山学院大学大学院 法学研究科 博士課程中退
- 1994年~1997年
- 青山学院大学 法学部 助手
- 1997年~2006年
- 岡山商科大学 法学部 助教授・准教授
- 2006年~
- 国士舘大学 法学部 教授
国士舘大学大学院 総合知的財産法学研究科 教授
<所属学会等>
- 国際著作権法学会
- 工業所有権法学会
- 私法学会
- 著作権法学会