科学技術の発展は、人々の可能性と活動範囲を大きく広げ、日常生活のひとつひとつを豊かなものにしてきました。一方で、それが人間と社会、人間以外の環境に及ぼしてきた影響もみすごせるものではありません。科学技術の発展は、人と環境の両方にとってよいものであらねばなりません。
国士舘大学大学院工学研究科は、高度に科学技術が発展した私たちの社会を支える技術者と研究者を育てることを目的としています。本研究科の最大の特徴は、募集人員数を超える指導教員による少人数教育の実践にあります。さらに近年では、複数教員による研究指導体制の確立を掲げ、その実現に注力をしております。この専門性を深める大学院教育に、教育の場と分野の広がりをもたせることが、冒頭に申し上げた社会と環境に配慮し、そこに豊かさをもたらす科学技術の発展を支える人材養成にふさわしい仕組みだと私は考えています。
進学された皆さんが、自分の好奇心を思う存分発揮し、教員や仲間との学びと探求により素晴らしい成果が得られるよう、教育プログラムと研究環境を整え強化しつづけています。講義履修と研究活動を通じて、学会発表や論文投稿、そして集大成となる学位論文に取り組みましょう。これらは、あなたが実社会で活躍するための実践的な力となるものです。
工学研究科で得た知見の深さと広さ、そして研究を通じた人とのつながりは、あなたの人生を豊かにしてくれるでしょう。先の見えない未来に向けて、科学技術という明かりを灯し、よりよき社会の実現を目指し進んでいきましょう。
プロフィール

研究科長
寺内 義典 てらうち・よしのり
- 1995年
- 福井大学 工学部 環境設計工学科 卒業
- 1997年
- 福井大学大学院 工学研究科 環境設計工学専攻 修了
- 2000年
- 福井大学大学院 工学研究科 システム設計工学専攻 修了 博士(工学)福井大学
<職歴>
- 2000年
- (財)地域環境研究所 研究員
- 2001年
- 国士舘大学 工学部 専任講師
- 2005年
- 国士舘大学 工学部 助教授
- 2014年
- 国士舘大学 理工学部 教授
- 2024年
- 国士舘大学大学院 工学研究科長
<所属学会等>
- 交通工学研究会
- 土木学会
- 日本都市計画学会
- 日本建築学会
- 日本福祉のまちづくり学会