病院前救急医学分野の教育・研究・臨床のトップランナーとして全力で走り続けます
救急救命士を対象とした病院前救急医学を学系とした大学院博士課程は、世界中を見渡しても本学を含め5施設しかありません。本大学院では、この分野のトップランナーとして走り続けます。わが国の病院前救急医学の教育研究の場を提供し、研究者・指導者・教員を輩出し続けています。そしてその立場はゆるぎないものになっています。これまでに輩出した救急救命学修士と救急救命学博士の多くが救急救命士を養成する大学の教員として教育と研究に従事しています。
しかし本研究科では、現状に甘んずることなく、あらたな病院前救急医療の変化を学問体系とするべく2021年からはカリキュラムを刷新し、全く新しいアプローチを試みてまいります。
救急システム研究科大学院の到達目標として、
1.世界の病院前医療に通じる国際性豊かな医療従事者を育成すること
2.救急救命士を教育するために必要な実技スキルや医学的知識などを身につけること
3.病院前救急医療分野を支える研究者を育成すること
4.病院前救急医学における専門性の高い職業人を養成すること
5.病院内救急救命士の資質向上のための教育と研究を継続すること
です。
救急システム研究科は消防組織の救急救命士のみならず、病院やあらゆる社会に進出する救急救命士の社会的地位の向上と、救急救命士の多様化を促進すべく、救急救命士のスキルアップや医学的知識の再構築、また指導的立場にある救急救命士や救急救命士指導者にとってスキルアップに欠かさざるべき講義・演習を行います。あらたに病院救急救命士に必要な知識とスキルを学び、ERにおける医療補助が可能となる病院研修プログラムを構築しました。修士課程の科目履修で受講できるように取り組みを行っています。
また病院前救急医療の重要なパートとなりつつある災害医学を正面から取り上げ、世界の災害救急医療体制、特に発災時の取り組みであるDMATの活動やFEMAなどの国際機関について、フィールドワークにて学習を行います。
病院前救急医療分野において活躍を期待されている医師・救急救命士や看護師など皆さんの積極的な参加を希望します。
プロフィール

研究科長
田中 秀治 たなか・ひではる
- 1983年
- 杏林大学医学部 卒業
- 1987年
- 杏林大学大学院 修了
- 1987年
- 杏林大学医学部助手、救命救急センター医長
- 1992年
- 杏林大学医学部 救急医学講師
- 1999年
- 杏林大学医学部 救急医学助教授
- 2001年
- 国士舘大学体育学部 スポーツ医科学科教授
- 2005年
- 国士舘大学大学院 スポーツ・システム研究科(救急救命システムコース)教授
- 2013年
- 国士舘大学大学院 救急システム研究科 教授
- 2016年
- 国士舘大学大学院 救急システム研究科 研究科長
- 一般財団法人日本救護救急財団 理事
- 一般社団法人HeartSaverJapan 理事長
- 一般社団法人日本臨床救急医学会理事
- 一般社団法人全国救急救命士教育施設協議会代表理事
- 民間救急救命士統括指示体制認定機構専務理事
- 救急救命士国家試験のあり方等に関する検討会委員
- 心肺蘇生法委員会委員
- Asian Association of EMS 理事長