2023年02月07日
【東京都共同事業】SFR(スポーツファーストレスポンダー)講習会を実施しました
国士舘スポーツプロモーションセンター(KSPC)は1月28日、SFR(Sports First Responder)講習会を多摩南野キャンパスで開催し、他大学のライフセービング部に所属する学生や指導者、一般参加者など11人が参加しました。
SFR講習会は、スポーツ競技の試合や部活動において、選手に発生した急性の疾病、外傷に対し、医療従事者、救急隊に引き継ぐまで初期対応・応急手当てを行う人材を育成するプログラムで、本学独自の認定資格(SFR)を取得することができます。
講習会では、まず国士舘スポーツプロモーションセンター・スポーツアドミニストレーターで防災・救急救助総合研究所の曽根悦子講師が今回の講習会のコンセプトを説明し、スポーツ場面で起こりうる外傷等の適切な手当てについて学びました。
はじめに、参加者は3つのグループに分かれ、それぞれ止血・捻挫・骨折等の対応についてVRを使用しながらクイズ形式で実際の映像とともに体験。VRで学んだことを練習するため、止血や骨折の手当てを実際の資機材を使用し実践しました。
次に、傷病者発見時の流れや本部との連絡体制について説明を受けた後、実際にZOOMを用いながらシュミレーション訓練を行いました。参加者は胸にカメラを装着し、傷病者の緊急度や重症度の判断をしながら、本部と連携を取る練習をしました。
つづいて、本学体育学部の田中秀治教授よりファーストエイドの重要性と法的整備についての説明を受けた後、頭部保持、搬送方法について学びました。
最後には、アイスバスを使用した熱中症対策について実技演習を行い、講習後は参加者全員に修了証が手渡されました。
講習を終えた参加者は「ライフセービングは普段、トランシーバーを使用し本部と連携をとるが、ZOOMでは状況を目で見ることができるので良いと思った」「使用したことのない機器を使っての講習だったので面白かった」などの感想が聞かれました。
本学は今年度、東京都との共同事業に採択され、「共生都市東京にスポーツ事故ゼロの安全・安心な環境を提供する~2020TOKYOオリンピックのレガシーとしてスポーツファーストレスポンダーを育成~」という事業の一環で本講習を実施しています。
講習会は、スポーツにおける事故等を未然に防ぎ、早期に適切な医療に繋げることができるスポーツボランティア「スポーツファーストレスポンダー(SFR)」を育成し、東京都民に還元することを目的としています。
曽根悦子講師
VRで止血法について学ぶ参加者
止血法を実技演習
骨折対応の資機材を探す参加者
ZOOMを用いた連絡体制のシュミレーション訓練
田中秀治教授
説明を聞く参加者ら
AutoショックAEDの実技演習
搬送方法の実演
アイスバスを使用した熱中症対策
修了書授与
