2019年07月23日
多摩市と多摩市内6大学が主催する自転車ロードレース応援イベントで田原淳子教授が講演しました
東京2020自転車競技ロードレースのテストイベントに合わせ、多摩市と本学を含む多摩市内6大学で構成される多摩市オリンピック・パラリンピック大学連携協議会が主催する「自転車競技ロードレース応援イベント〜東京2020開催まであと1年〜」が7月21日、多摩大学多摩キャンパスで開催され、本学の体育学部の田原淳子教授が「オリンピックを通じての国際理解、国際交流」と題して、約300人の来場者を前に講演しました。
講演で田原教授はまず、近代オリンピックの創立者であるクーベルタンを紹介し、オリンピックの誕生や歴史について解説しました。田原教授はオリンピックの意図として「オリンピックで重要なことは、勝つことではなく、参加することに意義がある。クーベルタンは努力するアスリートを見せることで、スポーツを通してより良い世界に変えていきたかった」と語り、オリンピック競技大会がただのスポーツの大会ではないということを強調しました。
続いて、オリンピックの理念である「オリンピズム」について、「スポーツを通じてより良い世界の創造に貢献することであり、スポーツを通じた人格形成と教育と平和の思想を持っている」とし、オリンピック競技大会は、オリンピズムを世界に具現化していくための運動である「オリンピック・ムーブメント」の一環であると説明しました。
その後、1964年の東京オリンピックのエピソードや当時の様子のほか、近年のオリンピックの動向について述べました。
田原教授は最後に「オリンピックは単にスポーツの大会ではなく、社会とともに歩むムーブメントであることを心に留めて、東京2020年大会に向けて、国際交流など自身で何ができるか考え行動してほしい」と来場者に呼びかけ講演を終えました。
会場には多摩市の阿部裕行市長も駆け付け、講演終了後に「来年の本番に向けて一緒に盛り上がりましょう」と来場者に呼びかけました。
当日は講演会のほか、サイクリングVR体験やボッチャ体験、子ども向け自転車体験、競技用自転車体験も併せて実施され、本学体育学部の学生も運営をサポートしました。
自転車競技ロードレースのテストイベントでは、本学多摩キャンパス正門前もコースとなっており、当日は多くの多摩市民が訪れ、選手らに声援を送っていました。
多摩市と本学を含む多摩市内6大学(大妻女子大学、恵泉女学園大学、多摩大学、国士舘大学、桜美林大学、東京医療学院大学)は、2019年1月に東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、連携協定を締結しています。本協定は、東京2020大会の自転車競技のロードレースで、コース総距離(男子約244キロ、女子約147キロ)のうち、都内最長11.8キロの多摩市内を走るコースが決まっており、協定は機運を高めるイベントの開催や沿道ボランティアを担うなど各大学の学生が協力して地域の応援体制を整える取り組みの推進を目的としています。
講演する田原淳子教授
会場の様子
多摩市の阿部裕行市長
サイクリングVR体験の様子
子ども向け自転車体験の様子
競技用自転車体験の様子