2022年11月09日
目黒通り活性化イベント「目黒小マルシェ」で政経学部の古坂ゼミが調査研究および学生ボランティアスタッフとして参加しました
東京・目黒の目黒通りI.I.P(活き活きプロジェクト)主催の大鳥前元競馬場通り商店街振興組合の協力による地域再生・商店街活性化イベント「目黒小マルシェ」が11月3、5、6日の3日間、目黒区の元競馬場交差点付近で開催され、政経学部・古坂正人ゼミの学生4人が、5・6日の2日間、調査研究および学生ボランティアスタッフとして参加しました。
行動公共政策を学ぶ古坂ゼミでは「目黒小マルシェ」のイベント開催で生じる「ワクワク」をフィールドワークを通じて計測することができないかと考え、同5、6日の2日間で人流調査、ヒアリング調査、来訪者と出店者のコミュニケーション調査などのデータを可能な限り収集しました。
古坂ゼミは、2日間で8859人(うち自転車1561台)が来訪したというデータを収集し、来訪者と出店者とのコミュニケーションで、多くの笑顔が見られ、リアクションが大きくなるときに「ワクワク」を感じているのではないか、という仮説を導きました。
さらに、交通誘導やゴミ拾いなどの学生ボランティアスタッフとして参加したことで「目黒小マルシェ」は多くの来訪者がいるにも関わらず、ポイ捨てなどのゴミ問題がほとんど発生しない、環境に配慮した持続可能な地域活性化イベントであることも確認できました。
イベントに参加した学生は「調査を進めていくうちにイベント運営者と出店者との人間関係や信頼関係などに関心が向くようになった。まちを思う人と人とのつながりによってワクワクする活性化イベントが開催されているのだと今回の調査を通して感じた(堀愛梨沙さん・4年)」「自転車を利用している方が多く、歩行者と自転車との接触などを心配していたが、マルシェが開催されると自転車を降りたり、お店を見ながら歩くなどの行動が確認できた。お互いに配慮しあっている行動が地域の人たちが目黒マルシェの開催を好意的に受け入れ、安全に開催できているのだと思った(藤井夕姫・4年)」と話し、今回の調査研究を振り返りました。
今回の調査結果は、2023年2月18日に世田谷キャンパスで開催予定の政治研究所主催「第8回 21世紀システム研究交流講座」にて発表される予定です。
「目黒マルシェ」は、目黒通りの通称「インテリアストリート」で「ワクワク」する場所をつくり目黒通りの活性化や地元商店街の発展に寄与したいという思いから、2017年に開始され、これまでに7回開催された地域活性化イベント。新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、3年間自粛していましたが、今回は規模を縮小して3日間で30店舗が出店する「目黒小マルシェ」として再開されました。
目黒通りI.I.Pのヤマモトタケシ会長と事前打ち合わせをする様子
「目黒小マルシェ」に調査研究・学生ボランティアスタッフとして参加した学生(左から:中山唯斗さん(3年)、齋藤優衣さん(4年)、藤井夕姫さん(4年)、堀愛梨沙さん(4年))
学生ボランティアスタッフとしてゴミ拾い
