2022年05月17日
男子新体操部OB・川端勇輝さんが米ディズニー・ワールド・リゾートでシルク・ドゥ・ソレイユのショーに出演しています
本学男子新体操部OBの川端勇輝さん(令和3年体育学部卒)が、米フロリダ州オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート内のショッピングモール「ディズニー・スプリングス」の劇場で行われているショー『Drawn to Life』に出演しています。
この公演は、世界で活躍するエンターテインメント集団シルク・ドゥ・ソレイユがディズニーとコラボレーションし話題となっている常設型のショーで、2021年10月から始まり連日開催されています。
川端さんは卒業直後の2021年春、SNSで本公演のキャスト募集を目にしてオーディションに挑戦。国士舘高校と本学の男子新体操部で培った実力を発揮して、見事ショーアクターの座を獲得しました。単身渡米後の現在は、オーランドに在住し週5日・1日2回のショーで奮闘しています。
5月、初の長期休暇で一時帰国し多摩キャンパスを訪れた川端さんは、今回の挑戦をサポートした男子新体操部監督の山田小太郎准教授や部の後輩らと旧交を温めました。
コロナ禍の昨年に渡米を果たした川端さんは「アメリカのショービジネス界は、今ではほぼ平時の状態に戻っています。最初は言語の壁にも苦労しましたが、シルク・ドゥ・ソレイユの男子新体操チームは皆日本人なのですぐに溶け込めました」と、新天地でのスタートを語りました。出演中の舞台では、男子新体操の技を取り入れたダンスで、ストーリーの要素を表現するパフォーマーを務めています。
「男子新体操の経験は生きていますが、競技と違い、ショーはあくまでも観客が主体。絶対に楽しんで帰ってもらうぞという思いで演じていると、自然とレベルの高いパフォーマンスが生まれます。観客の驚く表情や感動している様子をステージから目のあたりにすることで、その奥深さを実感しています」
川端さんは、国士舘高校入学を機に男子新体操部に入部。大学4年時に団体出場した全日本新体操選手権では、12年ぶりの優勝に貢献しました。
男子新体操部での活動について、川端さんは「全日本優勝は最高の思い出ですが、それまでは試合でも何度も失敗して落ち込んでばかりでした。そんな中、後輩らにポジティブな影響を与えなくてはと、自身や仲間のメンタルを良い状態に保つよう努めたことが、最終的に優勝にも結びつきました。その経験は今の現場でも大きな糧になっています」と、現在につながる国士舘での7年間を振り返りました。
10年のロングラン公演が予定されている『Drawn to Life』ですが、川端さんはすでに次の夢も視野に入れています。
「日本発祥である男子新体操の魅力を海外に拡げる活動ができればと考えています。それと同時に、日本でも、男子新体操の強みを生かして子どもたちが楽しく体を動かせるクラブチームをつくりたい。僕のチームでは絶対に否定しない、いつでも挑戦したことを褒める! そんな誰もがポジティブでいられる場所を作るのが夢です」

男子新体操部の後輩らに歓迎を受けた
