2021年10月18日
令和3年度世田谷プラットフォーム リスクマネジメント部会の防災研修が開催されました
10月14日、世田谷キャンパスメイプルセンチュリーホール5階第1会議室で、令和3年度世田谷プラットフォーム リスクマネジメント部会による防災研修が開催されました。
この研修会は、世田谷プラットフォーム協定校(駒澤大学・昭和女子大学・成城大学・東京都市大学・東京農業大学・国士舘大学)と世田谷区の防災担当者が集まり、災害発生時の初動対応や地元との連携について検討するもので、合わせて33人(本学からは6人)が参加しました。
最初に、協定校の留学生を対象に実施したアンケートをまとめた「世田谷6大学における留学生の災害・防災に関する背景調査結果」が担当者から発表され、各大学の留学生が抱える災害への危機意識や語学力による弊害など、被災時に大学がフォローすべき点についての情報共有が行われました。
続いての「地震対応ワークショップ」では、本学防災・救急救助総合研究所の中林啓修准教授がファシリテーターをつとめ、東京湾北部を震源としたマグニチュード7.3、最大震度7(世田谷区は震度6強)の地震発生を想定し、各大学ごとに発災直後から3日目までの災害対応計画を立てるグループワークを行いました。それぞれの大学における建物の耐震や災害時の受け入れ態勢、被災学生へのサポートをはじめ、予測される世田谷区の被害状況を地図や人口分布図で確認しながら、近隣の高齢者の割合や河川・国道などの立地環境といったキャンパス周辺の課題も考慮し、対策について多角的にシミュレーションする演習となりました。
また今回は、世田谷区との地域連携も踏まえながら実践的な対応方針を立てることで、大学としての災害対応における社会的意義についても深く掘り下げる機会となりました。
世田谷プラットフォームは、世田谷区の6大学と世田谷区などが連携し、地域における高等教育の活性化並びに区内産業界、さらには世田谷区全体の発展に寄与することを目的として、平成29年10月20日に発足しました。また、6大学では「世田谷6大学コンソーシアム」として相互協力協定を結んでおり、合同公開講座の開催や大学図書館の相互利用、共同研究、単位互換などが行われています。
参加者らが想定資料を基に災害対応を検討した
シートを埋めながら課題を洗い出すグループワーク
災害想定の説明をする中林啓修准教授
各グループごとに演習で得られた結果を発表