2020年03月10日
病院前救急医療の指導法を学んだエジプト研修生10人に対して修了証を授与しました
「エジプト・日本教育パートナーシップ」の事業として本学が1月13日から受け入れている同国の救急医療現場に従事する研修生10人が3月6日、「病院前救急医療の指導法」を学ぶ8週間の研修を終え、修了式に出席しました。
修了式には研修生のほか、本学防災・救急救助総合研究所所長の島崎修次教授や体育学部の田中秀治教授、駐日エジプト大使館の関係者などが列席しました。
はじめに、開会のあいさつに立った防災総研の月ヶ瀬恭子講師が「エジプトで新たに医療従事者を養成する体制を築くのは、私たちではなく皆さん。すぐにできることから取り掛かってほしい」と呼びかけました。続いて島崎教授、田中教授が研修生に向けてメッセージを送り、島崎教授は「本学で学んだことを、エジプトの文化や体制に合わせてアレンジして、活用していってほしい。これからが大変だと思うが新しい体制構築に尽力してください」と伝え、田中教授は「この8週間で、皆さんが『エジプトの救急体制を変えたい』という気持ちを強く感じた。今後は、エジプト国民のために奉仕してほしい」と述べました。その後、島崎所長から研修生一人一人に修了証が手渡されました。研修生のリーダーを務めたナイームさんは、研修でお世話になった方々にそれぞれお礼を述べた後「8週間で学んだことをエジプトで活用できるようにしたい。これからもご指導ご鞭撻をお願いします」と母国での活躍を誓い、島崎所長と田中教授に研修のお礼として救急のシンボル・アスクレピオスが描かれたオブジェを贈りました。
修了式は通訳を介してアラビア語や日本語に訳され、終始和やかな雰囲気で進みました。
研修生らは同日、帰国の途につきました。
修了式に臨む研修生ら
月ヶ瀬講師
島崎所長
田中教授
修了証を受け、島崎所長と握手をする研修生
修了証を手に関係者らと記念撮影(右は駐日エジプト大使館のハーニー氏)
研修生リーダーのナイームさんのあいさつ
研修のお礼として島崎教授にオブジェを渡すナイームさん

記念撮影をするなど本学教職員との別れを惜しむ研修生ら
お礼として贈呈されたオブジェ