2019年11月25日
八潮こども夢大学「八潮と世田谷の今昔」をテーマに体験授業を行いました
埼玉県八潮市が取り組む「八潮こども夢大学」が11月23日、世田谷キャンパスメイプルセンチュリーホール(MCH)で開催され、八潮市内の小中学生20人と保護者ら合わせて27人が参加しました。
「八潮こども夢大学」は、同市内の小学5年生から中学1年生を対象に、学習に対する興味・関心や知的好奇心、探究心をかき立て、学ぶことの意義や将来の夢を育むことを目的として八潮市が平成26年度から始めた取り組みで、さまざまな分野の大学等で体験授業を行っています。
今回は「地図で知る八潮と世田谷の今昔―机上でブラタモリ―」と題して文学部史学地理学科の長谷川均教授が授業を行いました。
授業ではまず、約100年前の世田谷地域の地図から「田」の地図記号が書かれている範囲をマーカーで塗り、田がどのような場所にあったかを理解しました。そして、現在の地図と比較して、田であった場所が現在どのような土地利用がされているかを読み解きました。
次に八潮市の生い立ちや土地の特徴の説明を受け、昔の地図と現在の地図を比較しながら八潮市がどのような変遷で現在の町になっていったのかを学びました。
最後には、水害などの自然災害に見舞われたときにどのような動きをすればよいか、土地の特性を理解することで適切な行動につながることがわかり、自然地理学の意義を学んだ時間となりました。
授業終了後はMCHや図書館、大講堂などの施設を見学し、スカイラウンジで学食を体験しました。
参加した小学生からは「話がわかりやすくて、楽しかった」「2年連続で参加している。来年中学生になっても参加したい」などの感想が聞かれました。
八潮市と本学は平成29年3月に「国士舘大学と埼玉県八潮市の包括的連携に関する協定」を締結しました。主な連携事業として夢大学のほか、防災教育、スポーツ振興、インターンシップ、学生による政策提言など本学が持つ教育資源の活用と相互の人材育成のための各種支援事業に共同で取り組んでいます。
児童・生徒らに向けて授業する長谷川教授
古い地図と現在の地図を重ね合わせ、マーカー部分を塗る児童・生徒ら
地図を比較して土地利用について読み解く
長谷川ゼミの学生も授業をサポート
大講堂を見学する児童・生徒ら
長谷川教授とサポート役のゼミ生も加わり記念撮影