2016年11月03日
第6回「東京裁判」研究会でケント・ギルバート氏が講演しました【100周年記念事業】
第6回「東京裁判」研究会が11月2日、世田谷キャンパス34号館B301教室で開催され、米カリフォルニア州弁護士でタレントのケント・ギルバート氏が「米国人弁護士から見た戦後日本と日本人の精神-GHQの呪縛の解き方」と題して講演しました。
当日は楓門祭も催される中、会場には学生・教職員のほか一般来場者ら約200人が熱心に聴講しました。
講演に先立ち佐藤圭一学長があいさつし、「本日の講演は本研究会にふさわしい時機をとらえたテーマであり、来年100周年を迎える国士舘の社会的使命をあらためて考える機会としたい」と述べました。
ギルバート氏は講演の冒頭、「日本が先の戦争を反省する時代は終わった。今はアメリカに依存し過ぎた『戦後』を反省するとき」と述べ、戦後のアメリカによる日本統治や東京裁判における問題点について持論を展開しました。また、米軍基地問題などを例に「マスコミが伝えていない真実もある」と指摘し、戦中と戦後の報道の在り方にも言及しました。
学生らには「特定の報道機関からの情報だけでなく、あらゆるメディアから真実をつかみ取る眼を養ってほしい」と呼びかけました。
講演後の質疑応答では、学生らが情報収集の仕方や憲法9条改正についてなど、次々と質問すると、ギルバート氏は一つ一つ丁寧に答えていました。
「東京裁判」研究会は、国士舘創立100周年記念事業の一つである「極東国際軍事裁判研究プロジェクト」が主催し、講演会では毎回、著名な研究者やジャーナリストを招き一般公開しています。

会場の様子