2023年01月16日
多彩なキャリアを持つ講師が登壇―キャリアデザインを考える(1月16日更新)
21世紀アジア学部2年の必修科目「キャリアデザイン2」では、多彩なキャリアを持つ講師をゲストに招き、それぞれのキャリアを聞く機会を設けています。
21世紀アジア学部は、スポーツや文化について学ぶ「アジア文化コース」、国際関係やアジア各地の社会情勢などを学ぶ「アジア社会コース」、マネジメントやベンチャービジネスなどアジア各国の経済について学ぶ「アジアビジネスコース」の3コースに分かれ、世界で活躍できる人材を養成しています。
本科目では、企業経営者、スポーツ選手、各種伝統文化に携わる研究者など、それぞれのコースに関わりの深いキャリアを持つ講師を招いています。
中には21世紀アジア学部卒業生も登壇し、自身の学生時代の思い出や学びについて振り返り、学生らにメッセージを送っています。
株式会社IDOM CaaS Technology 本部長(本学OB)
12月23日には、本学OBで株式会社IDOM CaaS Technologyで本部長を務める新森亮氏(平成23年21世紀アジア学部卒)が学生を前に講演しました。本学卒業後、ガリバーインターナショナル(現:株式会社 IDOM)に総合職として入社した新森氏は、2年半にわたる販売店での営業を経て本部に異動後、広告運用チーム責任者、新規事業のカーシェアサービス事業責任者などの要職を務め、サービス拡大による株式会社IDOM CaaS Technology設立に伴って子会社へ異動するなど現在に至るまでの経歴を紹介。会社の概要や異例の若さで本部長に就任したこれまでの過程を振り返りました。
学生時代は、バイクに熱中するなどミーハーで継続性がなかったと振り返り、高校時代に9年間続けた野球をやめたことによる後悔が現在の原動力にも繋がっていると語りました。
IDOMに入社した経緯としては、車業界の市場規模の大きさや若手のうちから多くの経験ができる社内制度に惹かれたと述べ、入社以降は営業やデジタルマーケティング、マネジメントなど多岐にわたり経験を重ねていることを紹介しました。働きやすい環境は自分で作ることを心がけていると話す新森氏は、社会人として最も意識していることとして「質問力を高めること」をあげ、「質問の仕方によって得られる情報量や質は大きく変わり、良い質問は信頼関係の構築にも繋がる」とし、「具体的かつ本質を得た質問により、自身の成長に結び付くのでぜひ実践してみてほしい」とアドバイスを送りました。
最後には、「現在や未来の選択は正しいかわからないが、自分自身の選択が正しい結果となるように努力・行動することが大切。強い意志や信念をもって自分自身が選択した道を貫いてほしい」とエールを送りました。
講演会終了後には、学生からの質問が多く投げかけられるなど卒業生の活躍に触れる貴重な機会となりました。
ユーモアを交えて講演する新森氏
講演会の様子
講演会終了後に質問をする学生
元プロサッカー選手
11月25日には、公益財団法人日本サッカー協会・JFAインストラクターの奥野僚右氏を講師に招き、講演を行いました。プロサッカー選手としても活躍していた奥野氏は、現役時代にJリーグおよびカップ戦で17回もの優勝を果たし、コーチ・監督としても多くの大会で選手を支えてきました。奥野氏は、自身のこれまでの経験談を交え、就職活動を控える学生に向けて話を進めました。
はじめに「キャリアデザインとは自分の職業を自らの手で主体的に構想し、自分の経験やスキル、性格等を考慮し、仕事を通じて実現したい将来像を明確にすること」と説明し、学生時代はサッカー漬けの日々を送っていた経験を振り返り、目の前にあることに一生懸命取り組むよう意識していたと語りました。
さらに「人生の教科書編纂」をキーワードに、"人生"とは「この世に生きてる間に経験すること」であり、自分の経験からまずは教科書をつくり、多くの材料を集め、手を加えながら内容をまとめていくことが大切である、とキャリアデザインに通ずる考え方について話され、学生は熱心に聴講しました。
奥野氏は最後に「人生の教科書編纂を言語化してほしい。そして、この時間をみんなのものにして、役立ててほしい」と学生にエールを送り、講演を締めくくりました。
講師の奥野僚右氏
講演中は学生に質問する場面も
講演を聞く学生の様子