2022年09月20日
せたがや災害ボランティアセンター主催の災害ボランティアコーディネーター養成講座が本学で行われました
せたがや災害ボランティアセンター主催、本学および世田谷区、社会福祉法人世田谷ボランティア協会共催の災害ボランティアコーディネーター養成講座が9月10日、世田谷キャンパス34号館で行われ、区民ら約50人がボランティアコーディネーターの役割と活動内容について学びました。
養成講座では、世田谷区危機管理部災害対策課災害対策担当係長の常盤周作氏が世田谷区の災害対策について講義した後、せたがや災害ボランティアセンターセンター長の横山康博氏が災害ボランティアの受入れについて、世田谷区の特色を具体的に説明しました。世田谷区では、民間運営のボランティアセンターを平成17年から常設し、平時からいざという時に備えた準備を進めているほか、災害時にはボランティアの受付を行う「マッチングセンター」とボランティアの活動拠点となる「サテライト」を開設し、災害ボランティアの受入れ体制を整えています。横山氏はマッチングセンターとサテライトで活躍するボランティアコーディネーターの活動内容を説明し、コーディネーターの役割と重要性について話しました。
講義後は、34号館のサンクンガーデンとピロティに移動し、マッチングセンターとサテライトでの実際の動き方について模擬訓練を行いました。訓練後には本学防災・救急救助総合研究所の浅倉大地助教が講評を行い、課題や意見が共有されました。
本講座には、本学の防災リーダー養成科目を受講した本学学生5人(うち防災士取得者4人)も参加しました。今夏、養成科目を受講し、防災士を目指す文学部1年生の女子学生は、「将来は養護教諭になりたいと考えている。災害時は小中学校が避難所になるので、防災に関する知識を身につけ、災害時に動ける人材でいたいと思い参加した」と話し、真剣な面持ちで模擬訓練などに取り組みました。
本学と世田谷ボランティア協会は平成28年、「災害時における協力等に関する協定書」を締結し、大規模災害発生時に本学34号館のサンクンガーデンと地下1階学生食堂をボランティア活動の拠点として提供することとしています。
世田谷区では大規模災害発生時に、マッチングセンターを協定を結ぶ区内大学5カ所に、サテライトを小中学校の指定避難所94カ所に開設する予定で、「世田谷方式」と呼ばれています。世田谷区では常設のせたがや災害ボランティアセンターが、発災時にボランティアの受入れ活動をするボランティアコーディネーターを募集し、養成講座や被災地支援活動などを通して普及と研さんに努めています。
熱心に受講する参加者ら
コーディネーターの役割について説明するせたがや災害ボランティアセンター長の横山氏
マッチングセンター模擬訓練の様子
サテライト模擬訓練の様子