2022年07月21日
体育・田原教授に日本スポーツとジェンダー学会功労賞
「日本スポーツとジェンダー学会」が7月16日に開催した総会で、2022年度の同学会功労賞を本学体育学部の田原淳子教授に授賞すると発表しました。オンラインで開かれた総会では、田原教授への授賞理由なども報告されました。
田原教授は、同学会の前身となる研究会の創設準備、現組織の基盤づくりに取り組み、以後も理事、研究・国際交流部門の委員長として重責を担い、学術団体としての陣容整備と発展に力を尽くしたことが評価されました。
また学術研究においては、オリンピック・ムーブメントとジェンダーに力点をおいた研究を多数発表。和訳も数多く手がけ、スポーツを通じた友情やフェアプレー精神の育成による世界平和への志向と、性差なく平等なスポーツ文化の醸成に関する研究の前進に寄与したことが高く評価されました。
なお、2021年には、長年取り組むオリンピックの歴史研究や普及・教育活動が国際オリンピック史家協会に認められ、日本人では初めてとなるヴィケラス賞を受賞しています。
田原教授は受賞にあたり、「今年は、アメリカで教育における男女平等を定めた法律『タイトルⅨ』が制定されて50年の節目の年となる。女性のスポーツ参加はこの法律の恩恵を受けてきたが、まだ課題も多い」と現況を述べたうえで、「日本を含めてさらなるグローバルな展開が期待されており、今回の受賞を励みにスポーツにおけるジェンダー平等に資する活動を継続していきたい」と喜びを表し、決意を新たにしていました。
