2021年11月09日
吉田松陰シンポジウムを開催しました
国士舘大学吉田松陰研究会主催のシンポジウム「吉田松陰」が11月3日、世田谷キャンパス34号館B303教室で開催され、吉原裕一文学部准教授のコーディネートのもと、本学文学部と政経学部所属の教員4人が登壇しました。
本シンポジウムでは、明治維新の思想的原動力となる尊王攘夷論を主張し、本学の建学の精神にもなった吉田松陰の思想について、日本史学(勝田政治文学部教授)、政治学(織田健志政経学部准教授)、中国哲学(松野敏之文学部教授)、宗教学(藤森馨文学部教授)などそれぞれの専門分野から、アプローチしました。
日本史学を専門とする勝田教授は、さまざまな書籍から浮かび上がる近代日本における松陰像を紹介した上で、それら松陰像が、時代状況や論者の主観、時には国策によって形作られてきたとし、実証研究を通して本来の松陰研究を進めるべきと主張しました。さらに、日本史学のみならず、政治学や中国哲学など諸学問による総合的な松陰研究に支えられた松陰像の構築を望みました。
吉田松陰研究会は、平成27年の国士舘創立100周年プロジェクトをきっかけに発足しました。その後、新たなメンバーを加えながら、学部横断的に本学の建学の精神のもととなった吉田松陰の研究を続けています。
講演する勝田教授
会場の様子