2019年03月04日
エジプトからの研修生10人に「病院前救急医療研修プログラム」修了証を授与しました
2月28日、エジプトの救急医療に従事する医師ら10人を研修生として受け入れている「病院前救急医療研修プログラム」の研修報告会および修了式が多摩キャンパスのメイプルセンチュリーセンター多摩3階301教室で行われ、研修生のほか、エジプト大使館関係者、国際協力機構(JICA)関係者、本学教職員、学生らが参加しました。
午前の研修報告会では、体育学部の田中秀治教授のあいさつの後、研修生が「現在のエジプトの救急隊教育」「エジプトの救急救命士カリキュラム」「エジプトの医療、心肺蘇生法の手順」などについて報告し、参加者からは日本とエジプトで対応の異なる点などについて質問がありました。
また、研修生からは「今回の研修では得るものが多かった。この研修で学んだ日本の救急医療システムをエジプトでも活用したい。この研修を担当した教職員、学生はとても熱心に対応してくれて、とても感謝している。」と研修の感想とともに感謝の言葉も述べられました。
午後の修了式では、防災・救急救助総合研究所の島崎修次所長のあいさつの後、研修生一人ひとりに島崎所長から修了証、田中教授から記念品が手渡されました。
また、研修生から研修指導を担当した教職員にパピルスでつくられた感謝状が贈呈されました。
田中教授は閉式のあいさつで「2カ月の研修を無事終えられたことをたいへんうれしく思う。この研修成果がエジプトでどのように活用されるのか、今度はこちらがエジプトに行って確認をしたい」と述べました。
「病院前救急医療研修プログラム」は、日本とエジプト・アラブ共和国の円借款貸付契約による「人材育成事業(エジプト・日本教育パートナーシップ)」(保健分野)に採択され、昨年、本学は同国と業務委託契約を締結しました。契約期間は4年間で、エジプトの救急医療の現場に従事する医師など医療関係者を毎年10人ずつ受け入れ、8週間にわたり本学多摩キャンパスや都内の関連施設で実習などを行います。
研修報告会の様子
修了式の様子
