2017年02月01日
体育・スポーツ科学学会特別講演会を開催しました
本学体育・スポーツ科学学会主催の特別講演会が2月1日に、多摩市のパルテノン多摩大ホールで本学体育学部の学生を対象に開催されました。講演会は「夢をあきらめない」をテーマに2部構成で行われ、1部はオリンピアンの卒業生・在学生・教員らによるパネルディスカッション、2部は田原淳子教授がオリンピック・パラリンピック教育について講演しました。
今回の講演会は、今後社会に出て体育にどのように携わるかを学生らに意識してほしいとの主旨で開かれました。まず川田儀博体育学部長が学生らに向け「思い描いた夢をあきらめないためにはどうしたら良いかを考えるきっかけにしてほしい」とあいさつ。続いて田口康之教授をコーディネーターに陸上部監督の岡田雅次教授、柔道部監督の鈴木桂治准教授、リオ五輪日本代表としてシンクロナイズドスイミングの小俣夏乃さん(体育2年)、陸上女子やり投げの海老原有希さん(スズキ浜松AC)、同男子やり投げの新井涼平さん(同)らが、自身の経験談を踏まえながら競技者として指導者として、それぞれの立場から心構えや競技への取り組み方をパネルディスカッションしました。
そのなかで岡田監督と鈴木監督は強さに関わる人間形成の重要さについて言及し、「大事なのは強さではなく競技を通して人として大きくなること」で、「人間性は日常生活をどう送っているかに表れる」と日頃の生活態度から意識し丁寧に、謙虚に、素直に生きることが強さにつながると説きました。
2部の講演では田原教授がオリンピックの父・クーベルタンを紹介しながらオリンピックの意味や価値を解説しました。田原教授は「オリンピックは選手のためだけじゃない。努力するアスリートを見せることでクーベルタンはスポーツを通して世界を変えたかった」のだと語り、「オリンピックでは勝つことより参加することに意義がある。参加するとはどんな状況でも努力すること。人生でも成功することより戦うことに意味がある」とオリンピックの意図をひも解きました。また、オリンピック・パラリンピック教育とは五輪を知り、五輪を通して学び、フェアプレー精神を養うことで、結局のところ、何に取り組みどう生きるかを考えることにつながるとまとめました。
出席した約1000人の学生らはパネリストや講師らの貴重な話に真剣に聞き入っていました。
会場には約1000人の学生が集まった
パネルディスカッションの様子
講演する田原淳子教授