2015年07月17日
理工・二井准教授らがデザインした広島・太田川大橋が「土木学会 田中賞」を受賞
理工学部まちづくり学系の二井昭佳准教授が設計に携わり、昨年供用開始した広島県広島市の太田川大橋が、5月26日に発表された土木学会賞の田中賞(作品部門)を受賞しました。
二井准教授らの設計チームは、平成21年に本橋梁の国際コンペで最優秀賞に選定され、引き続き詳細設計とデザイン監理も担当していました。デザインのコンセプトは「厳島と共に故郷の風景として定着するような橋」「地域の人々が使いやすく、渡ることが楽しくなる歩道空間」。橋梁本体と歩道を分離した特徴的なデザインは、シンプルでありながらも機能的で、視覚的にも構造的にも人に優しい造りとなっています。
完成した太田川大橋は412mの長大橋で、設計は(株)エイト日本技術開発、(株)イー・エー・ユー、空間工学研究所、国士舘大学が担当し、工事は清水建設(株)、極東興和(株)が施工しました。瀬戸内特有の風景を壊すことなく、新たな景観を実現したことで、市民からの評価も高く、地元に愛され親しまれる橋となっています。
また、日本コンクリート工学会賞(作品賞)やプレストコンクリート工学会賞(作品部門)も受賞するなど、業界の専門家からも作品性が高く評価されました。
太田川大橋の全景
橋梁本体と分離した歩道は傾斜も緩やかで歩きやすい